2024年4月18日
6/2「ワヤン vol.16」開催
公演(143/143)
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クルタクルティ公演のお知らせです。今回は、大戦争バラタユダのその後第1弾、インドの叙事詩『マハーバーラタ』よりパンダワのアスティノ国再建にまつわるエピソードです。

親族間の壮絶で悲惨な大戦争バラタユダが終わり、パンダワ兄弟たちはアスティノ国を取り戻す。しかし長男ユディスティロは未だ後悔と悲しみの中にいる。そんな折、統治を回復するための第一歩として馬を追う儀式「馬追祭」が開催されることになる。果たして国の再建はうまく運ぶのか…。

日時:2024年6月2日(日) 午後1:00開演(12:40開場) ※上演2時間程度
会場:目白教育ホール(JR山手線目白駅より徒歩約1分。東京都豊島区目白2-38-4 和田実学園目白幼稚園・東京教育専門学校 地下2階)
演目:アスティノ国再建へ
上演:クルタクルティ 
うた/ヴォイス:安田奈加

一般3,500円 学生2,500円 小学生以下無料 (当日精算)
☆全席自由(椅子席、ゴザ席、ゴザ席は靴を脱いでの入場) 出入り自由

【チケット予約】受付中
クルタクルティのWebサイト、e-mail、ファックスにて。
お名前、連絡先、枚数(一般・学生・小学生以下の別を書いて)をご連絡ください。
Webサイト https://kluthak.kazekusa.jp/ (オンラインで予約できます)
e-mail kluthak@kazekusa.jp
fax 03-5318-7146
written by kluthak (2024年4月18日 23時47分)
 2024年1月19日
アンクルン ワークショップ 1/27(土)11:00〜
イベント(24/24)
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西ジャワの竹製楽器アンクルンのワークショップ開催の
お知らせをいただきましたのでシェアします。

日時:1/27 (土)11:00~
場所:東小金井駅開設記念会館 マロンホール
   (JR中央線東小金井駅南口徒歩5分)
参加費:2,000円(Dapur Sunda Kawagoeのお弁当付)
申込締切:1/25

お申込み:
 QRコード または 
 https://bit.ly/IBC127 より
written by kluthak (2024年1月19日 21時2分)
 2023年12月1日
ワヤンカレンダー12月
ワヤンカレンダー(77/77)
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カレンダーも最後の一枚となりました。
一年があっという間に経ったような気がするのは、新しい刺激が少なかったからだとTVでやっていました。コロナの自粛からやっと解放されつつあるので、来年は新しい刺激が増えるように過ごしたいと思います。


ブトログル「ナロド、人間たちは忙しそうに動き回っておるのぉ」
ナロド「そうでございますねぇグル様。ところで日本では、12月を師走と呼ぶようでございます」
ブトログル「しわす、とな?」
ナロド「いろいろな説があるようですが、もっとも有力なのは、普段落ち着いている僧侶でさえお経をあげるために東西を走り回るくらい忙しい月というものです。日本には昔から年末になると僧侶を家に呼んでお経を唱えてもらう風習があったそうでございます」
ブトログル「しわすのしは僧侶のことであったか」
ナロド「グル様もたまには走り回るぐらい忙しくしてみてはいかがですか」

ナロドは宇宙支配の神ブトロ・グルの右腕で、唯一ブトロ・グルに小言を言える神様です。ブトロ・グルの気ままな要求に振り回され、いっつも忙しく走り回っています。

写真の風景はボロブドゥール。
密林の中に埋もれていたこの仏教寺院が発見されたのは1814年。当時フランスの勢力下にあったジャワ島へイギリス東インド会社から派遣された遠征軍に参加し、ジャワを統治する任務にあたっていたトーマス・スタンフォード・ラッフルズが、伝説を頼りに見つけたといわれています。
ボロブドゥールは1991年に世界文化遺産に登録されました。

くまさん、この写真はいつ頃撮ったのでしょうか?


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クルタクルティのワヤンカレンダー
「Wayang Creation」より
撮影:熊谷正(くまさん)
written by kluthak (2023年11月2日 14時26分)
written by kluthak (2023年12月1日 15時56分)
 2023年11月24日
哲学堂公園チャリティコンサート終了
公演(142/143)
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例年だと寒くて震えながらの上演なのですが、
今年は季節外れのポカポカ陽気となりました。
たくさんのご来場をいただきありがとうございました!

(写真:熊谷正)
written by kluthak (2023年11月24日 20時30分)
 2023年11月2日
ワヤンカレンダー11月
ワヤンカレンダー(76/77)
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11月に入ったのに今日の東京は夏日となっています。
ボーっとしていると蚊に刺されます(*_*)

11月のカレンダー、Angkot と Semar。

スマル「おーい、わしも乗せておくれ」
ウマ「あいよ、スマルさん、まいど!」

>くまさん、いつ頃撮影した写真でしょうか?

ずいぶんなつかしい感じがします。
左のお店の軒先には赤白の、きっと独立記念日の飾りですね。
いまではこういった馬車はほとんどみかけなくなり、
ベチャ(人力車)ですら数少なくなっていますよね。

さてスマルは、もともとは天界に住んでいた美男子の神様なのですけど、父である偉大な神サン・ヤン・トゥンガルから人間を守るようにと言われ、庶民的なおじさん姿になって地上に降りたのでした。
兄弟には宇宙支配の神ブトロ・グルとトゴグ。この兄弟はひとつの卵から生まれ、白身から生まれたのがスマル、黄身から生まれたのがブトロ・グル、トゴグは殻から生まれたとされています。

スマルには三人の息子がいます。長男ガレン、次男ペトル、三男バゴン。
スマルと息子3人をあわせて「ポノカワン」と呼び、ゆく先々で笑いをふりまきながら、さまざまなトラブルを解決に導いていくのです。


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クルタクルティのワヤンカレンダー
「Wayang Creation」より
撮影:熊谷正(くまさん)
written by kluthak (2023年11月2日 14時26分)
 2023年10月9日
11/23(木祝)哲学堂公園でワヤン・ベベル上演します
公演(141/143)
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国の名勝になっている中野区の哲学堂公園で開催予定のチャリティーコンサートでワヤン・ベベルを上演します。
ワヤン・ベベルは絵巻物を繰り延べながらガムランの伴奏に乗せて物語を語るインドネシアの古典芸能。室内で上演されます。今ではあまり観る機会がなくなってしまいました。

今回の会場「絶対城」は中野区有形文化財に指定されている古建築物です。
大正4年に建立され、当時は井上円了の蔵書を中心に公開する図書館でした。
木造二階建・寄棟(腰折屋根)越屋根付・桟瓦葺一部鉄板葺・二重・外壁鉄板張・玄関陸屋根平屋・鉄板葺ということです。
1階は左右に書棚があり、木の階段を上った2階からは1階を見下ろすことができます。2階には婦人専用の閲覧室というものが設けられていて、当時の様子を忍ぶことができます。

ワヤンベベルの上演は1Fで行いますが、この会場「絶対城」では普段見ることができない2階からのぞむアングルも楽しむことができます。
(お客様が定員に達せずスペースに余裕があるという絶妙な条件下においては、2階の畳に寝っ転がってガムラン演奏と物語を楽しむこともできるかもしれません)

11月23日(木祝)13時/15時
会場:東京都中野区・哲学堂公園 絶対城
演目:アルジュノの修行のゆくえ
着席料200円。事前予約制(各回20名程度)。

お席の予約、お問い合わせ先:
03-3951-2515 (午前9時から午後5時まで)哲学堂公園事務所
https://www.tetsugakudo.jp/contact.html

チャリティ募金先は「一般財団法人 あしなが育英会」「認定特定非営利活動法人 カタリバ」。東日本大震災、熊本地震の被災地復興支援を目的としています。

別の日には、フォルクロ-レ、バリ舞踊が開催されます。
written by kluthak (2023年10月9日 16時58分)
 2023年10月4日
ワヤンカレンダー10月
ワヤンカレンダー(75/77)
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やーっと暑い暑い夏のシーズンが終わるでしょうか、もう10月なのに。
「今年の夏はクーラーなしでは寝られなかった」という話をしたら、ソロ在住の知人が「こっちではクーラーつけっぱなしで寝たことは一度もない、窓を開けておけばいずれ涼しい風が入ってくるから」と言ってました。
来年の夏は日本からインドネシアへ避暑に行くことになりそうですね。

さて、10月のカレンダー。
水牛が干し草?か何かを運んでいます。
撮影したくまさ~ん、ここはどこですか?
水牛たちは何を運んでいる? 枯草?

今ではなかなか水牛のいる風景も見なくなりました。
水牛の皮と角はワヤン人形の材料ですが、材料が手に入りにくくなったということで、人形のお値段がぐーんとアップしています。

水牛の前を天秤と子どもをたくさん担いだおじさんが横切ろうとしています。
このワヤン人形は「カキ ブロユット」といいます。
荷物をつるした棒を肩に担いで、棒にはたくさんの子どもたちが座っている。
左側に1,2,3,4,5、右側に1,2,3,4,5,6、荷物に1人、あわせて12人の子どもがみえます。
足もとにいる肩からトートバッグを下げた女性は奥さんかな?
ズボンに犬がじゃれついているぅ~。

カキブロユットの前をいくのは幼い子どもたち。水牛に蹴飛ばされないようにね!
このこどものワヤン人形は誰と決まっているわけではなくて「こども」一般です。

カキ ブロユットは普段のワヤンには登場せず、特別な日のワヤンに出てきます。
中部ジャワ、東ジャワには、初めての妊娠7カ月目に、生まれてくる子どもの無事と健康を祈る伝統儀式「Mitoni」があり、その際に上演されるワヤンに登場する子だくさんの女性の人形(ニャイ ブロユット)とカキ ブロユットは対になっています。


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クルタクルティのワヤンカレンダー
「Wayang Creation」より
撮影:熊谷正(くまさん)
written by kluthak (2023年10月4日 19時22分)
 2023年9月10日
ワヤンのゆうべ終了しました
公演(140/143)
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長陽の節句9月9日、いろいろ(改修工事、コロナなど)あって7年ぶりの開催となったワヤンのゆうべ。
前日には東京を台風13号が直撃しましたが奇跡的に園庭での開催ができました。
長陽の節句は菊の節句とも。園長先生が菊酒を飲んでワヤンのスタートのご挨拶。楠の巨木に見守られながら、無事開催終了となりました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

上演中の写真:写真家 熊谷正さん
written by kluthak (2023年9月10日 11時55分)
 2023年9月4日
ワヤンカレンダー9月
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夕方空を見上げるとうろこ雲。9月に入って秋の気配が近づいてきた?ような気がする東京です。でもまだ蒸し暑いです。

9月のカレンダー。
ブリンギン巨木の木陰でペトルが気持ちよさそうに寝っ転がっていますよ。
「ん~~、気持ちいいな。おやじさんも一緒に寝っ転がるといいのに。
あ、このでっかい木、おいらのとこではブリンギンっていうけど、英語ではバンヤン、ガジュマルって呼ぶこともあるね。聖なる木っていわれるよ。
ぶ~らぶ~ら垂れ下がっているのは気根。地面に着いた気根はそのうち成長して幹みたいに太くなるのさ。
気根がいっぽん、気根がにほん、さんぼん、よんほん、、、zzzz」

ペトルはポノカワンpanakawanと呼ばれる親子4人組のひとりで、スマル父さんの次男です。長男はガレン、三男はバゴン。でもその出自についてはいろいろな説があって、ラクササの息子だった、とか、イケてる武将だった、とか、ガンダルウォの国の王子だった、とか。
いずれにせよ、たくさんの尾ひれがつくような魅力的で興味深い人物キャラなんです。
饒舌で物知りで、長い鼻が特徴的。

くまさん、このブリンギンの巨木、今もこの場所にあるかしら、ねぇ?

写真はペトル七変化!? 登場する場面によって、また人形の絵を描く人によって、作られた時代によっても、さまざまなパターンや違いがあります。

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クルタクルティのワヤンカレンダー
「Wayang Creation」より
撮影:熊谷正(くまさん)
written by kluthak (2023年9月4日 10時37分)
 2023年8月20日
哲学堂と民族芸能のひびき ワヤンクリ公演終了
公演(139/143)
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昨日(8/19)、哲学堂公園時空岡にで、哲学堂と民族芸能のひびき「ワヤンクリ公演」無事終了しました。
ご来場くださったみなさま、暑い中をありがとうございました。
日本の暑~い夏の夜のひととき、楽しんでいただけましたでしょうか。
なにより雨に降られずよかったです。

本来は1週間前の8/13が公演日だったのですが、台風の影響で順延となりました。
昨日も始まる前に雷がゴロゴロと鳴っていましたね。
途中、楽隊は空を見上げながら演奏していたとか。
でもダラン(人形使い)はそれどころではなく、ええ、虫爆弾が…。
ワヤンは白い幕に一灯のランプで上演します。
夜なので、灯りに虫たちが飛び込んでくるのでした。
(現地でも同じ光景がみられますよ)

11月23日に、哲学堂絶対城でワヤンベベル(絵巻物芝居)を上演予定です。
詳細決まりましたらお知らせします。


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写真撮影:熊谷正
written by kluthak (2023年8月20日 11時34分)